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だるまの由来とは?知られざる歴史と縁起に込められた意味

だるまの由来をわかりやすく解説。達磨大師の伝説から江戸時代に広まった歴史、片目を入れる意味、赤い理由、高崎だるまなどの種類まで徹底紹介。願掛けや合格祈願にだるまを選ぶ前に知っておきたい縁起の知識をお届けします。

だるまの由来:名前のルーツは5世紀インドの僧侶「達磨大師」

だるまの由来をたどると、そのルーツは今から約1500年前のインドにあります。名前のモデルとなったのは、5世紀ごろにインドから中国へ仏教を伝えた僧侶・達磨大師(ボーダイダルマ)です。達磨大師は中国禅宗の開祖とされる実在の人物で、中国の嵩山・少林寺で坐禅の修行に励み、禅の教えを広めたことで知られています。だるまとは、そんな達磨大師の坐禅姿をかたどって作られた置物のこと。日本では「ダルマさん」の愛称で親しまれ、現在は縁起物の代表格として、お正月の飾りや合格祈願、開店祝いの品として全国で愛用されています。当社でオリジナルだるまのご相談をいただく際も、まずはこの由来からお話しすることが多いです。



面壁九年の伝説と「手足のない姿」の理由


達磨大師にまつわる最も有名な伝説が「面壁九年」です。中国・嵩山の少林寺で、9年間壁に向かってひたすら坐禅を続けたと伝えられ、その修行のあまり手足が腐ってしまったという逸話が残されています。この伝説こそ、だるまが手足を持たない「ころん」とした丸いフォルムである理由とされています。丸い姿は倒れてもすぐに起き上がる「起き上がり小法師」の構造とも相性抜群。やがて「何度転んでも立ち上がる」不屈の精神の象徴として、商売繁盛や合格祈願の縁起物へと成長していきました。



中国から日本へ:禅宗の広まりとだるまの伝来


禅宗は鎌倉時代ごろに日本へ伝わり、室町時代から江戸時代にかけて、庶民の間にも広く浸透していきました。達磨大師の存在も、禅の広まりとともに日本中に知られるようになり、当初は絵画や仏画の中でその姿が描かれていました。やがて達磨大師の姿が張り子の立体細工として作られるようになり、そこに「どんなに倒れてもひとりでに起き上がる」仕掛けを持つ起き上がり小法師が合わさることで、現代につながる「だるま」の原型が完成したといわれています。

縁起物になった歴史:江戸時代の疱瘡と起き上がり小法師

だるまが縁起物として庶民の間に一気に広まったきっかけは、江戸時代に流行した疱瘡(天然痘)でした。当時は有効な治療法がなく、多くの命が失われる恐ろしい流行病として、人々は「疱瘡神」の仕業だと信じていました。そんな時代、赤色には邪気や病を払う力があると信じられており、魔除けとして「赤いだるま」を飾る風習が生まれます。これが、だるまが「縁起物」として全国に定着する大きな転機となりました。現在でも「赤いだるま=魔除け・厄除け」のイメージは根強く、初詣のだるま市には多くの人が訪れます。



転んでも起き上がる姿が愛されたわけ


だるまの原型となった起き上がり小法師は、底が丸く重しが仕込まれており、どんなに倒してもひとりでに起き上がる構造を持っています。この「転んでも起き上がる」姿に、達磨大師の不屈の精神が重ね合わされ、江戸時代に「だるまの顔をした起き上がりこぼし」が大流行しました。福島県会津地方では江戸時代初期から約400年にわたり正月の縁起物として親しまれ、現代でも「七転び八起き」のことわざとともに、あきらめずに挑戦する心を象徴する存在として愛され続けています。



赤いだるまが生まれた2つの理由


「なぜだるまは赤いのか」には、大きく分けて2つの理由があります。1つ目は、達磨大師が緋色の法衣をまとっていたこと。古代インドの仏教界では赤い法衣は位の高い僧侶の証しとされていました。2つ目は、赤色そのものに「魔除け・厄除け」の力があると信じられていたことです。疱瘡が猛威を振るった江戸時代、赤色が病を退けるとされて、だるまも赤く作られるようになりました。この2つの由来が重なり合い、現在でもだるまの定番カラーは「赤」なのです。

だるまの目入れの作法と「阿吽」の意味

お店に並ぶだるまは、たいてい目が描かれていません。それは、だるまが「願掛け」のためにあるからです。だるまの目入れは、願い事を立てたときに「左目(正面から見て右側)」を描き入れ、願いが叶ったら「右目(正面から見て左側)」を描き入れて完成させるのが基本の作法。両目がそろっただるまは、願いが成就した証として1年間大切に飾られます。目入れのタイミングに厳密な決まりはありませんが、多くの人は元旦に新しいだるまを迎え、その場で左目を入れて願い事をします。



なぜ片目ずつ入れるの?「阿吽」と「目力」の教え


目を片方ずつ入れる習慣には、仏教の「阿吽(あうん)」の考え方が深く関係しています。阿は物事の始まり、吽は終わりを意味し、だるまの左目は「阿」、右目は「吽」にあたります。願いを立てる=始まりのときに左目を入れ、成就=終わりのときに右目を入れて「阿吽」をそろえることで、願いが完結したことを表しているのです。また、達磨大師のパワーは「目力」にあると信じられてきたことも、目入れがこれほど重視される理由のひとつです。



願いが叶ったら「右目」を入れて完成


目入れの一般的な流れは、「願い事を立てたらすぐに左目を入れる」→「願いが叶ったら、お礼の気持ちを込めて右目を入れて完成」というものです。両目がそろっただるまは大願成就の証として飾り続け、翌年の正月に新しいだるまへとバトンタッチします。なお、地域や産地によっては「最初から両目を入れただるま」を販売するところもあり、流儀はさまざま。目入れに使う筆は購入時に付属していることが多く、墨や黒色の絵具で描くのが一般的です。

高崎だるまをはじめ、地域で異なるだるまの種類

日本各地には、それぞれ独自の歴史と特徴を持つ「ご当地だるま」が存在します。その代表格が群馬県高崎市の「高崎だるま」です。高崎だるまの発祥の地とされるのが、1697年に開創された少林山達磨寺。眉は鶴、ひげは亀をかたどるなど、縁起づくしの顔立ちが特徴で、張り子製のずっしりとした姿が親しまれています。毎年1月には境内で「だるま市」が開かれ、全国から多くの参拝者や購入者が訪れる名物行事となっています。



発祥の地・少林山達磨寺と高崎だるまの歴史


少林山達磨寺は「縁起だるま発祥の地」として知られ、高崎だるまは明治時代の高崎線開通を機に全国へ広がっていきました。1882年の高崎線開通後、1884年には川崎大師へ初めて進出し、関東一円にその名が知られるように。現在では高崎市の特産品として、新年の飾りや開店祝いなど全国の縁起シーンで活躍しています。また、役目を終えただるまは少林山達磨寺に納められ、毎年1月中旬に「だるま供養」としてお焚き上げが行われています。



白河だるま、川崎大師、会津の起き上がり小法師


高崎のほかにも、日本には個性豊かなだるまの産地があります。福島県白河市の「白河だるま」は、日本三大だるまのひとつに数えられる名産で、家内安全や商売繁盛の願いを込めて愛用されています。神奈川県の川崎大師は「厄除けだるま」の聖地として知られ、初詣の時期には多くの参拝者でにぎわいます。そして福島県会津地方の「起き上がり小法師」は、転んでも立ち上がる子どもの姿にあやかった正月飾り。地域によって顔の特徴や願いの種類が異なるのも、だるま文化の奥深さです。

だるまの色の違いと意味:赤・白・黒・金

だるまには赤以外にもさまざまな色があり、願いの内容によって選ぶ色を変える習慣があります。一般的に、赤は「魔除け・厄除け」、白は「純粋・浄化」、黒は「商売繁盛」、金は「金運アップ」、紫は「健康長寿」、青は「学業成就」を表すといわれています。また、5色をセットにした「五色だるま」も人気で、願いごとに色を選ぶ楽しみがあります。お世話になった方へのギフトや、開店祝いの贈り物としてだるまを選ぶときは、相手の願いに合わせて色を選ぶと、より気持ちが伝わります。

だるまを飾る場所と、役目を終えた後の正しい供養方法

せっかく願掛けをするなら、飾る場所にも気を配りたいもの。だるまは「日の当たる場所」「目線より高い場所」に置くのが基本とされています。定番は玄関、仕事場、神棚のそばで、願いの種類によって、勉強部屋(合格祈願)や店舗のレジ周り(商売繁盛)に飾るのも効果的といわれます。だるまはお守りなので、落としたり粗末に扱ったりせず、正面を向けて大切に飾りましょう。飾るときは、だるまの顔が来客や自分と向き合うよう、部屋の中央に向けるのがポイントです。



場所ごとのおすすめの飾り方


玄関に飾る場合は、家の中に向かって正対させるのが基本の飾り方。仕事場や店舗では、お客様の目に触れる場所に置くことで「商売繁盛」の願いが自然と伝わります。勉強部屋なら机の上や本棚の上、リビングならテレビ台の上が人気です。高い位置に飾ることで、だるまが「見守る」力が発揮されるともいわれています。おしゃれな飾り台やだるま専用の置き台と合わせると、インテリアとしても楽しめます。



役目を終えただるまは「お焚き上げ」で供養


願いが成就して両目がそろっただるまは、翌年の新年に新しいだるまへ役目を引き継ぎます。古いだるまは「お焚き上げ」というお寺の祈願で供養してもらうのが正式なマナーです。少林山達磨寺をはじめ、多くの寺社では毎年1月にだるま供養・お焚き上げが執り行われ、役目を終えただるまたちが煙とともに浄化されます。ご自宅で処分する場合は、感謝の気持ちを込めて白い紙に包み、「ありがとう」の言葉を添えてから、最寄りの寺社のお焚き上げに出すようにしましょう。

まとめ:だるまの由来を知れば、その価値はもっと深くなる

だるまの由来をひもとくと、そこには約1500年前のインドから続く達磨大師の不屈の精神と、江戸の人々の祈りが凝縮されていることがわかります。赤い色は魔除けの願い、丸い姿は七転び八起きの教え、片目は願いの証。だるまは単なる置物ではなく、日本人の「願い」そのものをかたちにした存在なのです。新年の願掛け、合格祈願、開店祝い。——だるまを手に取る機会があれば、ぜひその背中に隠された歴史を思い出してみてください。きっと、だるまの表情がいつもより力強く見えるはずです。

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株式会社エヌ・コバヤシは、東京都足立区に拠点を置く創業40年の企業向けノベルティ・販促品の専門会社です。長年にわたるノベルティ製作の経験を活かし、ご要望に合わせた「オリジナルだるま」の製作にも対応しています。自社のロゴやブランドカラー、願いを込めたメッセージをあしらった世界にひとつだけのだるまは、開店祝いや周年記念、イベントの販促品として高い人気を集めています。小ロット10個からの製作が可能で、最短2週間での納品にも対応。初めての方はもちろん、デザインに迷われる方も、まずはお気軽にご相談ください。




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【出典・参考】

・高崎市公式サイト「高崎だるま(R)の歴史について」 https://www.city.takasaki.gunma.jp/page/3053.html

・少林山達磨寺 公式サイト https://www.daruma.or.jp/

・Wikipedia「だるま」 https://ja.wikipedia.org/wiki/だるま

・高崎だるまの歴史年表 https://takasakidaruma.net/daruma/history/

執筆:株式会社エヌ・コバヤシAI部長